チーズダッカルビや“オルチャン(美少女)メイク”、『防弾少年団』など、いま、第3次韓流ブームが到来している。第1次は『冬のソナタ』(2002年)をはじめとする韓流ドラマの頃で、第2次は東方神起などのアーティストが人気を博した2010~2011年頃だ。そして、第3次韓流ブームの中でも“食”ブームには特徴がある。
コリアンBBQレストラン「サムゴリプジュッカン」を運営するなど飲食プロデュース事業を行う「トランジットジェネラルオフィス」のプロデューサー・甲斐政博さんが語る。
「ずばり“インスタ映え”ですね。チーズタッカルビのブームもあのとろけるビジュアルから。『カフェ・ド・パリ』のフルーツをてんこ盛りにしたパフェ・ボンボンや、ボトルミルクティーなど、韓国には写真映えするビジュアルフードが目白押し。インスタ先進国の韓国らしいですよね。最近は、倉庫だった建物をリノベーションした聖水洞エリアのカフェや雑貨店は“古くて新しい”とインスタグラマーの聖地となっています」
月1で韓国を訪れるというライターの加藤由佳さんもうなずく。
「店内の壁紙からカップの装飾、お店のロゴ、スイーツの盛り付けまで、どこを切り取ってもインスタのあのスクエア写真に素敵におさまるようデザインされているんです」
◆コスメ・ファッションのトレンドは
韓国といえば、美容大国。オルチャンを目指した最新のスキンケア&コスメはというと…。 韓国のコーディネーター・ライターとして活躍する東山サリーさんはこう語る。
「ここ数年のトレンドは水光肌。輝くような透明肌を目指したスキンケアやコスメアイテムが飛ぶように売れています。韓国人はシミやほくろがない人が多いのですが、それは若い頃からクリニックで除去しているから」
韓流にハマる女子たちは、その水光肌に鮮やかな赤やピンクのリップティントをひいて唇にポイントを作るのがお約束だ。
とりわけ人気のブランドが『3CE』と『エチュードハウス』。『3CE』とは、韓流女子たち御用達の韓国ファッションブランド『スタイルナンダ』が展開するコスメブランド。『エチュードハウス』は韓国老舗化粧品会社のアモーレパシフィックが展開するブランド。
「新旧2大ブランドが同時に流行っていて、特にエチュードハウスは“元祖韓流世代”にもなじみ深い。母娘で化粧品を共有しているケースも今では多いようです」(女性誌ライター)
「以前は、韓国は女子だけで行くところという印象でしたが、今はカップルも多い」と話すのは、女子中高生たちによるマーケティングチーム『JCJK調査隊』を率いる、『AMF』社長の椎木里佳さんだ。