梅雨時を前に、すり減った愛車のタイヤ交換を考えている人もいるだろう。そのとき、どこでタイヤを買えばよいのか。新車販売を行うディーラーか、それとも街道沿いにあるカー用品の量販店に行くか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏が、意外に知らないタイヤ購入の注意点とともにアドバイスする。
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タイヤの買い替えでまず知っておいてほしいことがあります。それは「ディーラーと量販店では、売っているタイヤが違う」ということです。
たとえば、同じメーカーの同じ銘柄のタイヤをディーラーと量販店で扱っていることがありますが、実際のところ内容が違っていたりするのです。なぜなら新車に装着されるタイヤのほとんどが、そのモデル専用に調整されているからです。
何台もの同じ車種の新車のタイヤを見ると、複数のタイヤメーカーの製品が使われていることがわかります。これは、違うメーカーのタイヤであっても、燃費など性能はほぼ同じに調整されていることを意味します。タイヤによって、性能が変わってしまっては困りますからね。ですからディーラーで販売される純正タイヤは、そのモデル専用に調整された専用品となります。
つまり、自動車メーカーが設定したベストなタイヤが欲しいならば、ディーラーに行くのが正解となります。
最近の自動車メーカーは、燃費性能&とコストを特に重視しています。そこで、「もう少しお金を出しても良いタイヤにしたい」「燃費が少々悪くなってもかまわない」という場合は、量販店に行って、よりグレードの高いタイヤを選ぶのもありでしょう。また、「静粛性を高めたい」「スポーティな走りをしたい」などのように、ピンポイントで希望があれば、それにあうタイヤを選ぶのもいいでしょう。