現役港区女子の吉川リサコ氏は、これまでに数々のハイスペック男性と飲み会を繰り広げてきた。最近、彼女はこれまでにないタイプの男性たちと会い、そのスマートさに感銘を受けたという。「港区男子にも学んでほしい」という、彼らの飲み会スタイルとは──。
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港区女子が狙うハイスペック男性と言えば、「医者」「弁護士」「実業家」あたりが思い浮かぶだろう。実際に、そういう飲み会が多い。が、その日は違った。全員「ボンボン」だった。しかも、男性3人がみんなハーフ。
アメリカとのハーフボンボン、シンガポールとのハーフボンボン、イタリアの血が流れるハーフボンボン。それぞれ、まあまあイケメンである。
幹事をしてくれたナホによると、みんな親が金持ちらしい。3人は「エンジェル投資家やってます」「外資系で営業してます」「僕はベンチャー。上場目指してます」と言っていた。ボンボン系は珍しいタイプだからノッてあげた。
「すごーい。かっこいいですねー!」
するとイタリアベンチャーがシンガポール外資系を指さして言った。
「こいつ、こないだ一晩に300万円も飲んでさ! 全部おごってくれたの。すごいんだよ、彼」
男同士で褒め合って、女性陣にアピールする戦略かな? アメリカ投資家が重ねる。
「彼は一応、去年のトップセールスなんだ」
するとシンガポール外資系がアメリカ投資家に、「いや、君のほうが大きなお金動かしてるじゃん」。
今度はアメリカ投資家がイタリアベンチャーを「こいつの会社もすごいんだよ」と褒める。そしてイタリアが「それにしても一晩で300万って凄すぎない?」。これでぐるっと一周した。