5月26日、西城秀樹さんの葬儀・告別式が東京・青山葬儀所で営まれ、1万人以上が参列した。1970年代、西城さんとともに『新御三家』と呼ばれ、絶大な人気を博した盟友の郷ひろみ、野口五郎が弔辞を読んだ。
『新御三家』の中で最も遅いデビューだった郷は、「僕は秀樹のことを兄貴という風に思っていました。というか、まず最初にデビューした五郎が長男で、秀樹が次男。僕が三男。その思いは今でも変わっていません。これからも、秀樹の背中を見て、心の中でそう思って、ずっと歌を歌い続けていきたいと思っています。今まで、本当にありがとう。そして、安らかに眠って下さい」と西城さんを見送った。
『新御三家』の中で最初にデビューした野口は、「デビューしてアイドルと呼ばれるようになった僕らは、次はその席を後輩に譲らなければ、そして次の高みを目指さなければと考えていた。その方向が僕らは一緒だった。同じ方向を目指していた。秀樹は決してアクション歌手ではないし、本物のラブソングを届ける歌手を目指していたことを、僕は知っている」、「僕もひろみも、秀樹の代わりにはなれないけど、まだしばらくは頑張って歌うからね。おまえの分も歌い続けるからね。そして君を慕ってくれた後輩たちとともに、僕らの愛した秀樹の素晴らしさを語っていこうと思います。何よりも君を愛し、支え続けたファンの方々とともに」などと読み上げた。2人の言葉に、会場からは嗚咽が止まらなかった。