中国湖南省の湖南農業大学で女子学生の服装について、「腰から50cm未満の長さのスカート、もしくはショートパンツを着用している女子学生の図書館への入館は認めない」との通告が5月中旬発表された。これに対して、女子学生らは「私たちは好き好んでミニスカートやショートパンツをはいているわけではない。気温が30度以上になるなか、勉強がはかどるようにと、涼しい格好をしているだけだ」などと怒りを爆発させた。
その後、大学内で協議したところ、1週間もしないうちに、大学側は通告の撤回に追い込まれたという。ネット上では「女子学生たちは図書館でファッションショーをしようとしているわけではない。大学側は、もっと理性的に、女子学生の立場になって考えるべきだ」など、大学側の対応を批判する書き込みがみられる。同ニュースは中国のインターネットニュースサイト「網易新聞」が報じた。
このミニスカートなどの禁止令は、一部の男子学生が「図書館でミニスカートやショートパンツの女子学生がいると、勉強に身が入らない」などと大学の所在地の地方政府に訴えたことがきっかけ。この苦情を受けた大学側が図書館でのミニスカートなどの禁止を決めて、学内に通告書を張った。
図書館の職員が入り口で、女子学生の服装をチェックし、該当している服装の女子学生の入館を拒否した。
これに対して、女子学生は一斉に抗議行動に出て、キャンパス内で抗議集会を開くなどして、「気温が30度以上にも達しているなか、ミニスカートやショートパンツは、少しでも涼しくして勉強をしやすくするためだ」「服装にクレームをつけるのならば、図書館のほか、大学内の教室全部にクーラーを完備すべきだ」などと主張した。