芸能

麻田奈美が林檎写真を回顧「私は今も普通のおばさんです」

今や伝説となった麻田奈美(撮影/青柳陽一)

 日本グラビア史上最高傑作とも呼ばれる作品が、麻田奈美の「林檎ヌード」だ。あの写真はどうやって生まれたのか? 麻田本人が、40年の時を経て振り返る。

 * * *
 芸能活動を辞めてから40年も経つんですね。初めて撮影していただいた日のことは、今でもはっきりと覚えています。私の内気な性格を心配した母に「きれいな写真を撮ってもらったら、自分に自信が持てるようになるから」と勧められて、母と一緒にカメラマンの青柳陽一さんの事務所を訪ねました。

 青柳さんは一見強面で、緊張しながらカメラの前に立ったのですが、「八重歯がかわいいね、素敵な笑顔だよ」などと褒めてくれて、だんだん撮られることが楽しくなってきました。

 慣れてきたころに母から「脱いでごらん」と言われました。不思議と抵抗感はありませんでした。「かわいい」と褒められるうちに、新しい自分に生まれ変わったような気になっていたんだと思います。

「林檎ヌード」は、初めてのスタジオ撮影でした。アシスタントさんたちも多くいて、ピリピリした雰囲気でしたが、次第に周りが気にならなくなり、カメラに集中することができました。林檎を持ち、青柳さんに「カメラに向かって、睨め!」と言われ、何か吹っ切れたというか、自分に自信が持てなかった過去から解放されたような感覚でした。撮影後、心の安らぎさえ覚えました。

 この写真を気に入っていただけたからか、海外ロケにも連れていってもらえるようになりました。印象に残っているのは、ブラジルのコパカバーナビーチやサンパウロ市街での撮影です。私と青柳さんの仲を勘違いしたサンパウロ新聞の社長さんが、ダイヤモンドの結婚指輪をプレゼントしてくれたんです。青柳さんには撮影時に私の髪を直す時以外、指一本触れられたことはないのに。この指輪は奥様が持つべきものだと思い、青柳さんにお渡ししました。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン