日本には400万社を超える企業がある。それぞれの社名には、我々の知らないドラマが詰まっている。そのドラマこそ、日本経済の歴史に他ならない。ここでは、複数の創業者名や創業時の社名など、「頭文字」から取った有名企業4社の社名誕生秘話を紹介する。
【TDK】
1935年に「東京電気化学工業株式会社」として設立された電子部品メーカーで、スマートフォン、電気自動車、半導体製造装置向けなど、幅広く電子部品を手がける国際企業だ。
設立当初から東京(Tokyo)、電気(Denki)、化学(Kagaku)の頭文字をとって「TDK」の商標を採用しており、カセットテープを同社で初めて製品化した際にも「TDK」のブランド名で販売した。1983年には社名もTDKへ変更した。