ED治療においてバイアグラなどの薬がメジャーになるなか、これまで滋養強壮剤とされてきた漢方や食品に頼る人は少なくない。その手の方法は“非医学的”ともいわれているが、果たして本当にそうなのか。医師、薬剤師などの専門家が医学的に検証し、その効果を格付けした。
【朝鮮人参】
精力アップのイメージもあるが、実は漢方の世界では勃起力改善が謳われることはあまりないという。漢方に詳しい薬剤師の杉山卓也氏が言う。
「朝鮮人参には『精』の力をつける作用はさほどありません。そもそも漢方でも『気』のエネルギーを増やす補気剤として、元気が出ない時や疲れている時に飲むと効果良いとされています」
疲労回復や血行促進、糖尿病改善、抗ストレスなどの改善策として愛されている朝鮮人参だが、「勃たせる力」をウリにしているわけではないようだ。
◆専門家による格付け(最高は★5つ):★
【すっぽんの生き血】
食事で男性機能を改善させるものとして、「すっぽん」を真っ先に思い浮かべる人も多いだろう。
「すっぽんには、男性ホルモンの分泌を活性化させるアルギニン、肝機能を向上させるメチオニン、さらにグルタミン酸をはじめ各種アミノ酸がバランスよく豊富に含まれている。血管系を丈夫にするカルシウムや鉄分、亜鉛も含まれているので、精力増強の食材としては文句ありません」(杉山氏)
とりわけ「生き血」には絶大なパワーがありそうだが、「血だけを飲むより、すっぽんの肉や臓物を食べるほうが良い」(同前)とのこと。ちなみにすっぽんの甲羅を用いた漢方薬を飲めば「女性が妊娠しやすくなる」(同前)ともされているとのこと。
◆専門家による格付け(最高は★5つ):★★★★★