日本には400万社を超える企業がある。それぞれの社名には、我々の知らないドラマが詰まっている。そのドラマこそ、日本経済の歴史に他ならない。ここでは、百獣の王や豊作の象徴など、動物が社名の由来になった企業3社を紹介する。
【ヤンマー】
2012年3月に創業100周年を迎えたディーゼルエンジン・農機・建機・小型船舶などの大手メーカー。1912年、創業者の山岡孫吉によって「山岡発動機工作所」として創業。社名は農機メーカーにふさわしい商標として、豊作のシンボルである「トンボ」を候補に挙げていたが、すでに他社が商標権を取得していたために断念。代案として日本最大のトンボである「オニヤンマ」にちなんで命名された。創業者の姓の「山岡」に発音が近かったことも決め手となった。