たくさんの浮名を流した末についに結婚した男性の同僚には、「ファールでさんざん粘った末に、最高の球をスタンドのど真ん中に打ち込んだね。さすがの選球眼」ぐらいのことを言ってあげたいところ。
とはいえ、浮名の相手を具体的に知っている場合は、ファール扱い、もしくは微妙なコースの球扱いをしているわけなので、少し胸が痛みそうです。
こうして見ると、結婚を祝福する際に野球用語の例えを使うのは、けっこうリスキーかもしれません。無理に使う必要はないという考え方もありますが、あえて勝負に出るのがおっさんの意地であり気概。いちばん危ないコースの球一個分外したところを狙って、大人のクセ球を投げ込みましょう。打ち取りたいのか相手にホームランを打ってもらいたいのか、例えているうちによくわからなくなってきましたが。