「私も野崎さんに求婚されていました。毎日『結婚しよう』『明日にでも婚姻届を出せる』と言われていたんです。それはちょうど野崎さんが(妻である)Sさんと付き合っていた時期でした」
そう話すのは絵美さん(仮名・34)。目鼻立ちのハッキリした原幹恵似の美人で、小柄ながらメリハリの利いた肉感的なスタイルの持ち主である。
「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏(享年77)が5月24日に死亡した事件について、和歌山県警は6月6日、死因を「急性覚醒剤中毒」と発表した。体に注射痕がなく、致死量の覚醒剤を「内服」した可能性が高く、殺人事件として捜査を続けている。
55歳年下の妻・Sさんの死の前後の行動に関心が集まるなか、実は野崎氏には「もうひとりの花嫁候補」がいた。それが絵美さんだ。
◆現在の妻・Sさんは「愛人」
「今年の初め、私が働いている大阪のクラブに、野崎さんの“甥”を名乗る40代後半の男性が遊びにきたんです。身の上話をしていたら、『お金いるなら、金持ち知ってるけど紹介しよか?』って言われて、野崎さんの電話番号を教えられました。野崎さんといえば、事件のことや『1回したら40万円』っていう話もネットで見て知っていたのですが、最初は相手にしていませんでした」(絵美さん)