だんだん暑さ厳しくなるこれからの季節、食べたくなるのが「冷やし麺」だ。全国には、ご当地の名物冷やし麺が数多くある。ここでは、涼感あふれる中華麺の名店を4店紹介しよう。
●冷めん家 十日市店 (広島県・広島冷麺)
広島には独自の麺文化が根付いている。辛いつけ汁に冷たい中華麺をつけて食べる “広島冷麺(広島つけ麺)”だ。戦後、市内の中華料理店が考案したメニューから広まったとされるが、同店で修業した角中久司さんが始めた広島冷麺専門店は、今年で創業33年を迎える。常連客に支えられ、昨年には息子が市内に2店舗目をオープンした。
真っ赤なつけ汁は醤油ダレ、酢、秘伝のスープを混ぜ、自家製ラー油で辛みを調整して作られる。メニューには7段階の辛さが用意されており、「辛さの奥にある甘みや旨さを感じてほしい」と角中さんは言うが、初めてなら辛さは “抑えめ”がおすすめ。特注の中太ストレート麺が刺激的な辛さをまとい、通うたびに癖になると評判だ。
・住所:広島県広島市中区十日市町2-9-22
・営業時間:11時~14時、17時~19時(L.O.10分前)
・定休日:日曜日、祝日