グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。
テレビや新聞、雑誌、大学など様々な場所で活躍を続ける尾木直樹氏(71)が持ってきたのは、コレクションから厳選した「ブローチ」。
教育評論家のイメージを覆すオネエキャラで大ブレーク。そのシンボルマークともいえるのが、スーツの襟元を華やかに飾るブローチである。
「バラエティ番組に出るようになった頃から付け始めたの。すると周囲の反応がすごくよくて。僕にとっては人との縁を繋いでくれる魔法のツールなんです」
千個のコレクションから選んだのは、イラスト化した自身と教育を象徴する鉛筆、東日本大震災の被災者による手編みのハート。そして、手にするのは大ファンと公言する羽生結弦だ。
「これは世界で一つの特注品。お棺に納めてもらうつもりよ」