国際情報

配車アプリで生活逼迫 トラック運転手がスト、警官隊も出動

配車アプリに運転手が激怒

 中国の全国各地20あまりの都市で6月8日から1週間以上、数万人のトラック運転手らが参加しての大規模ストライキが行われたことが分かった。中国全土に展開してのトラック運転手のストライキは初めてで、トラックによる流通に深刻な遅れが出ており、市民の日常生活や中国の経済活動にも大きな影響が出てくることが懸念されている。

 ストライキの直接の原因はトラック配車アプリ「運満々」によるもの。運転手間の仕事の受注競争が激化した結果、安い運賃を提示した運転手に発注されることから、運賃自体が急落したのだ。

 ストライキ参加者は「トラック運送の市場が運満々に独占され、不当に引き下げられた運賃では、もう生活できない」と訴えている。

 このストライキを契機に、これまでのガソリン価格の高騰や警察当局の理不尽な取り締まり、高速道路の通行料の違法徴収、各地方政府の通達に統一がとれていないなどといった不満が爆発。ストライキの主催者は、全国3000万台のトラック運転手にストライキの決行を訴えた。

 ストライキに参加せずに、営業を行う運転手については、「スト破り」とみなして、トラックを破壊することも辞さないとしていた。

 中国のSNSでは、江西省修水市や安徽省、湖北省、浙江省、上海市、貴州省、重慶市などのスト風景や、各地の高速道路、幹線道路、料金所に止まっているトラックの長い車列などの写真や動画が投稿されている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン