つまるところ、官邸側の意向として星野の名前が挙がり、財務省側はそれに浅川で対抗しているのだという。
ちなみに岡本は1983年入省で1961年2月生まれの57歳、星野も同期入省だが1959年11月生まれの58歳。浅川は彼らより2年早い1981年入省で1958年1月生まれの60歳だ。解体の危機まで囁かれている財務省としては、この年齢差が大切なのだ、と主税畑の財務官僚(前出)が次のように言う。
「とどのつまり財務省は、岡本さんを次官にしなければ組織を立て直せないという思いがある。だから60歳の浅川さんをショートリリーフに立てたい。もし浅川さんがこけたら、次の1年で星野さんが次官になり、その次に岡本さんを持ってくる。そんな形まで考えているはず。今度の問題は1年でほとぼりが冷めるとは限らない。岡本さんにつなげるまでに、そのくらいを想定しているのではないでしょうか」
※週刊ポスト2018年7月6日号