批判に晒され、矢面に立つ。エースとは、存在だけでチームに貢献できる替えの効かない選手である──。
サッカー日本代表はW杯1次リーグ突破をかけ、28日(木曜)日本時間23時からポーランドと戦う。24日のセネガル戦では後半33分に途中出場した本田圭佑が同点弾を決め、2対2の引き分けに持ち込み、H組の首位をキープ。決勝トーナメント進出に大きく前進した。
批判を浴びていた本田が同点ゴールを決めたことで、ネット上では謝罪の声も挙がっている。前監督のハリルホジッチ体制では先発メンバーから外れ、ベンチを温めることも多かった本田は、西野朗監督が就任したことでW杯に出場できたという穿った見方もされていた。
本田は試合後、「叩かれるのホントに感謝してる部分がある」と前置きした上で、「そうじゃない人もたくさんいるから、それはちゃんとみんなが守ってあげないといけないと僕は思っているんで、メディアの皆さんもね、割とそこの上げ下げを楽しむのは僕だけにしておいて欲しいなというふうに思います」と語った。スポーツライターが話す。
「本田がいなければ、香川(真司)が過剰に叩かれて、余計なプレッシャーを背負ったかもしれない。最近の代表戦での動きだけを考えれば、本田はメンバー漏れしてもおかしくなかった。これは想像ですが、西野監督が本田を選出した理由の1つには、フランスW杯のカズ落選の影響もあるのではないかと思います。あの時はカズが抜けたことで、城彰二にものすごい重圧が掛かりましたから」