6月22日深夜2時、NHKの画面に突如流れた5分間の動画が「ユヅのお宝映像が深夜にこっそり放送された!」と話題を呼んでいる。
動画が始まること18秒、羽生結弦(23才)が映し出される。歌声が響くなか、目を閉じてガーベラを一輪持ち、首をゆっくり振りながら歌詞を口にする。しっかり目を見開いて前を見つめると、タイトルが映し出される。『花は咲く~ピョンチャンバージョン~』──。東日本大震災の復興支援のために2012年に作られた曲『花は咲く』の新作ミュージックビデオのワンシーンだ。
「被災地応援企画の一環で、今回は平昌五輪に出場した60人のアスリートがガーベラの花を持ちながら代わる代わる歌声を披露しました。22日の深夜に初めてお目見えしました」(NHK関係者)
カーリング女子の面々や女子スピードスケートの金メダリストたち、スノーボーダーの平野歩夢選手(19才)、フィギュアスケートの宇野昌磨選手(20才)、スキージャンプの高梨沙羅選手(21才)らも出演している。
「本格的なレコーディングに緊張する選手も続出していましたが、音楽の授業みたい!と現場を楽しんでいただいたようです」(前出・NHK関係者)
そんな中いちばん注目されるのはやっぱり羽生。『花は咲く』はエキシビションで何度も演技を披露した曲で思い入れも深い。5分間中30秒は羽生がアップで映し出され、もちろんトリも彼だった。
「でも、口を動かし、歌詞に入り込んだ表情を見せているんですが、声が違う。ユヅのバックにはユヅの前に歌っていたカーリング女子の歌声が流れ続けました。他の選手がリアルに歌っているだけに今回はついに歌声解禁!?と思いましたが、やっぱり口パクでした」(ファンの1人)
羽生のゆずれないものの1つに「音」へのこだわりがあるという。《音のこだわりとか表現とか音のハマり方とか、それは絶対ゆずれない》と本人も断言するところだ。
「羽生選手は“ぼくは歌が下手”“歌がうまくなりたい”と周囲に漏らしていて、音痴を自認しているそうなんです。人前で歌うことは頑なに拒否。過去には歌唱シーンのあるCMにも出演していますが、どれも口パク。声質が似ている人に歌ってもらったり、はっきりと“エアボーカル編”と打ち出すこともありました」(広告関係者)
今回も歌声なしでの出演。
「出演者全員に歌のオファーが出ていましたが、選手の希望が優先されました。演技のみの選手の数名は、レコーディングも“免除”されたようですよ」(スポーツ関係者)
ファンは口パクのユヅにも「苦手なことがあってかえってカワイイ」とキュンとしているという。
※女性セブン2018年7月12日号