国内

“後妻業の女”・筧千佐子被告 拘置所から記者へのラブレター

記者に送られた手紙の文面は?

 夫や交際相手に青酸化合物を飲ませて殺害。多額の遺産や保険金を手にしていたとされる筧千佐子被告(71)。昨年、京都地裁で開かれた公判は世の注目を集めたが、事件の全てが明らかになったとは言い難かった。そこでノンフィクションライターの小野一光氏は、拘置所にいる彼女と面会を重ね、その記録を『全告白 後妻業の女「近畿連続青酸死事件」筧千佐子が語ったこと』(小学館)にまとめた。著者が見た“後妻業の女”の実像とは──。

 * * *
「私も昔はオシャレやったんやけど、ここ入ってから、もう全然構わんくなったんよ。男の人がおらんのやもん。やっぱ、男の人がおらんと、そういう気にはならんわ」

 京都拘置所の面会室。アクリル板の向こう側で、千佐子は対峙する私に向かってそう口にした。

 小柄でややふっくらした、見たところ“関西のごく普通のおばちゃん”である千佐子は、早いリズムで次々と言葉を繰り出してくる。

 私が「近畿連続青酸死事件」の被告である千佐子と初めて面会したのは昨年11月のこと。3件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪を問われた彼女に、京都地裁が死刑判決を下して間もない頃だった(即日控訴)。以来、千佐子とは今年3月までに22回の面会を重ねた。

 一連の事件が発覚したのは、2013年12月末に彼女の夫で京都府向日市に住む筧勇夫さん(当時75)が自宅で死亡したことに端を発する。筧さんの体内から青酸化合物が検出され、事件の疑いが浮上したのだ。

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン