芸能ニュースを騒がせる熱愛ネタ。昔は男女ともに人気俳優という組み合わせがワイドショーやスポーツ新聞の芸能面を飾ることが多かった。近年、その組み合わせが減っていたが…。最近になって、大物俳優同士のカップルが再び増えているという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について分析する。
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この約1か月間だけで、玉木宏さん(38歳)と木南晴夏さん(32歳)の結婚報道、吉田栄作さん(49歳)と内山理名さん(36歳)の熱愛報道、三浦翔平さん(30歳)と桐谷美玲さん(28歳)の結婚秒読み報道、勝地涼さん(31歳)と前田敦子さん(26歳)の熱愛報道がありました。いずれもドラマ・映画では、主演クラスの俳優同士であり、大物カップルと言えます。
この数年間、「女優と実業家」「男優と年下の20代OL」という組み合わせが圧倒的に多かったのですが、ここに来てかつてスタンダードだった職場恋愛・結婚に戻りつつあるのはなぜでしょうか。
◆「お金や若さを選ぶ」イメージダウン
前述したように、この数年間は「女優と実業家」「男優と年下の20代OL」のカップルが多く、女優は「自分の生活や美ぼうを保つ」ために高収入の実業家を、男優は「家事や出産・育児に専念してくれる」という意味で20代OLを選ぶ傾向が顕著でした。
しかし、そのようなカップルが続いたことから、ファンだけでなく一般の人々が「またか……」と感じはじめているのです。恋愛・結婚の相手が実業家だと「お金目当てか」、20代OLだと「若い女か」とイメージダウン。ネット上に否定的なコメントが書かれることを俳優本人も、所属芸能事務所も、気にしているようなのです。
実際、多くの20~30代女優を抱える某芸能事務所マネジャーに話を聞いたところ、「ネットが発達して、恋愛・結婚報道の影響が相当大きくなっています。しかも、イメージは上がるか下がるかの両極端で、その後の仕事量に反映されるので、私はお金のイメージが強い実業家は勧めたくない」と言っていました。
また、俳優本人も、芸能系のネットニュースに敏感。私は撮影の空き時間にスマホでネットニュースを見ている俳優を何人も見ました。たとえば、ある20代後半の男優は、「芸能ニュースに一般の人がどんなコメントをしているのか、知っておいたほうがいいと思っています。どの人がどう見られているか、自分の感覚とズレていないか確認しておきたい」という理由で、ツイッターやYahoo!ニュースのコメントをチェックしていたのです。
かつて、「相手の顔が見える俳優同士の恋愛・結婚は人気が落ちる」と言われていましたが、現在は「お金や若さを選んだ」と思われるほうが、リスクは高いのかもしれません。
◆SNSやアプリで芽生える横のつながり