ついに“島流し”を終えた西郷隆盛が動乱の世に舞い戻る──7月15日から激動の維新前夜を描く「革命編」に突入するNHK大河ドラマ『西郷どん』。気になる歴史的大事件はどのように描かれるのか、あの淡い恋の相手は再登場するのか。
◆薩長同盟の“破談”を防いだ1枚の写真
薩長同盟の締結に向けた西郷(鈴木亮平)、桂小五郎(玉山鉄二)らの会談に「長州と組んで政敵になる気か」と薩摩藩士が雪崩れ込む。
一触即発の場を収めたのは、その場にいた伊藤俊輔(後の博文、浜野謙太)が持っていた1枚の写真だった。薩長の留学生が英国で仲睦まじく学ぶ姿があり、西郷、桂らは日本の未来のため、薩長同盟を結ぶ。
歴史作家の井手窪剛氏によれば、「薩長藩士の英国留学は史実ですが、各藩の留学生が別々に撮った写真しか残っていない」とのことだが、そこはご愛嬌。
◆篤姫の再登場はいつ?
序盤で西郷への“淡い恋心”が描かれた篤姫(北川景子)は、教育係・幾島(南野陽子)との別れの場面以降、登場がない。史実では戊辰戦争での江戸開城の際、西郷に一橋慶喜(松田翔太)の助命嘆願状を送っているが、今作ではどうなるか。時代劇評論家のペリー荻野氏はこうみる。