ついに「シード落ち」が現実味を帯びてきた。ゴルフの日本女子ツアーで2015年に7勝、2016年に5勝をあげて2年連続で賞金女王に輝いたイ・ボミ(29)。昨季は1勝で賞金ランク23位に沈み、さらに今季も極度の不振に陥っている。
「すでに今季ツアーも折り返し手前だが、賞金ランクは81位。かつての安定感は見る影もない。しかも首と肩を痛めて7月下旬まで5試合連続での欠場を決めている。賞金ランク上昇はおろか、復調の兆しさえ見えない」(専門誌記者)
オフにテコ入れして臨んだはずの今季だが、すべてが裏目に出ている状況だ。
「スイング改造に取り組んだが、平昌五輪で広報大使や聖火ランナーを務めるなど満足な練習ができなかった」(同前)
女子ツアーのシードは年間獲得賞金ランキング50位までだが、賞金女王に与えられる3年間の出場資格を有するため、2019年まではQT(クオリファイングトーナメント=シード権を得るための予選会)を受けなくても試合には出られる。
ところが、「今季シード落ちした場合、もう日本ツアーには出ないのではないか」という心配が周囲から上がっている。