4度の結婚と3度の離婚を経験した家田さんは、女性にとって離婚とは「新しいスタート」だと指摘する。
「男性は離婚を引きずりますが、女性は離婚をするまでが大変で、結婚以上のエネルギーを使います。でも、それさえ乗り越えられれば、自分にとっての第一歩が踏み出せる。結婚はゴールではなくて、夫婦ふたりで歩んでいく新しいスタート。周りから何か言われてもいちいち気にせず、輝かしいスタートにしたいものです」
家田さんは以前、老人ホームで80代の男性が80代の女性にプロポーズする姿を取材した。女性は体が弱り、寝たきりの状態だった。
家田さんが振り返る。
「結局、返事をする前に女性は亡くなりましたが、人生の最期の最期にプロポーズされて、女性として幸せな一生だったと思います。人間は体が老いてボロボロになっても、命の幕が閉じる直前まで恋ができるので、何度結婚してもいい。今の時代は離婚しても後ろ指を指されないのだから、思い切って一歩前に出て、自分がいちばん大切だと思うものを手に入れればいいんです」
結婚や恋にリミットなんてない──それが百戦錬磨の家田さんが伝えたいことだ。
※女性セブン2018年7月19・26日号