アスリートの夫を陰日向に支える妻たちの中でも、世間にその美貌を知らしめた“元祖”は昭和の大スター、長嶋茂雄の妻・亜希子夫人だろう。スポーツ新聞記者が語る。
「1964年の東京五輪開催時、すでに国民的スターだった長嶋さんは、ある新聞の企画で五輪のコンパニオンを務める亜希子さんと出逢って一目惚れ。出会ってからたった数十日で婚約発表をしました。この時、3か国語を話す才色兼備な亜希子さんの存在が広く知れ渡りました」
テレビ誌ライターの佐藤ろまん氏は、結婚前の知名度が高い女性ほど表舞台に出てこなくなるケースが多いと話す。
「落合博満さんの妻の落合信子さんや野村沙知代さんは結婚時は一般人でしたが、夫を叱咤する“鬼嫁”としてむしろ世間でタレント化した。逆にアイドル時代はぶっちゃけキャラで人気を博した榎本加奈子は、大魔神・佐々木主浩さんとの結婚後は芸能活動を控えています」
1995年には選手の結婚事情に“定番”が生まれた。
「ヤクルトの古田敦也さんと当時フジテレビのアナウンサーだった中井美穂さんの結婚です。中井さんは『プロ野球ニュース』の女性キャスターとして自ら取材も行なっていたため、視聴者の“目線”が変わりました。女子アナと選手が番組で楽しそうに話していると、『もしかしたら結婚するのかも』と想像するようになり、注目度も噂も増えた。実際に野球選手と女子アナの結婚は定番化した」(同前)