篠原涼子(44才)にとって『アンナ・クリスティ』は13年ぶりの舞台出演で、初主演作品だ。虐待を受け、娼婦に身を落とした20才のアンナ――鬼気迫る圧巻の演技が拍手喝采を浴びているが、7月13日の初日から4日間連続の舞台に篠原は緊張とストレスの連続だった。
翌日が休演日だった16日、昼公演を終えた夕方4時半頃、会場を出た後、篠原の行動は驚くべきものだった。
六本木ヒルズに向かうと、人気ショップをはしご。ちょうどセールの時期だ。シャツやワンピ、パンツを次々と試着し、数点をお買い上げ。次のお店に向かうと、今度は口紅など化粧品をお試しする。篠原に気づいた女性客からは「きれ~い!」と声があがるが気に留める様子はない。足早に移動しながら、2時間たっぷりの怒濤のショッピングを終えると自宅へ。
帰ったかと思いきや、荷物を置いただけなのか、ラフな装いに着替えた彼女がすぐさま出て来る。向かった先は東京・西麻布の焼き肉店だった。
「個室に招かれると、ハイペースで飲んで食べていたようです。時折トイレに立つ姿はホロ酔いという雰囲気でした」(居合わせた客)
約4時間半、食事を楽しみ、店を出たのは夜11時30分。夕方から7時間動きっぱなしだが、まだまだ元気な様子。篠原は男性に付き添われると、徒歩数分の場所にある一軒のバーへ入っていった。そこから篠原の“深夜劇場”の幕が上がる──。
彼女を個室で待っていたのはママ友らしき女性2人。挨拶もそこそこに、外にまで漏れるほど大きな声で篠原は語りはじめた。トークはやはり、夫と子供。
「なんかさぁ、学校なんて、どーーーーでもいいッ!」
2人の子供はせっかくのお受験で名門校に入ったのに、不満があるのかと思いきや、
「勉強は大事だけど…。体で感じてもらわないと。感じる方が大事!」
勉強より、感受性よ!と熱弁を振るう。ママ友たちが相づちを打つ間もなく、さらにボリュームアップ。
「常識なんていらないから!」
かと思うと、
「でも、自分のしつけなんて全然…」
と、トーンダウン。
その合間にも、個室にはアルコールの入ったグラスがどんどん運ばれていく。そして話題は「子育て」から「夫と仕事」へ。少し鼻にかかった甘い声で、
「私のしている仕事をわかってほしいの…」
「私のことをわかってほしいのよ~~!」
幾度となく同じフレーズを繰り返す──。篠原が叫び声をあげたと同時に閉店時間を迎え、“深夜劇場”は強制閉場。大放言のママ友会は深夜2時にお開きとなった。
その日、夫の市村正親(69才)は、大阪に出張中だった。
「篠原さんとしては、初主演舞台の緊張もとけ、夫も家にいないので、買い物からママ友飲みまで久しぶりのストレス発散だったんでしょう。でも、最近、篠原さんと市村さんのすれ違いは少し気になります」(芸能関係者)
2005年に結婚、2008年、2012年に出産後、篠原と市村は子育て優先の生活を送ってきた。