女子ゴルフ「サマンサタバサ・レディース」(7月13~15日開催)で6年ぶりに優勝した有村智恵(30)。長い低迷に苦しんだ彼女を支えていたのはあの“大先輩”だった。
2006年のデビュー直後から、愛らしい笑顔でアイドル的人気を誇っていた有村。常に多くのギャラリーを引き連れてプレーし、その声援を受け2008年からの5年間で13勝を挙げた。2012年は賞金ランク3位とトッププロの地位を築き、2013年から米ツアーに挑戦。そこからが苦難の連続だった。
「有村はファンサービスが苦手。常に“追っかけ”がいる環境から逃げるように渡米した。ところが、米ツアーでは無名の有村にはギャラリーはいない。英語は話せず、持病の左手首痛まで再発。日本での恵まれた環境との違いにも戸惑った。会場に行くのがイヤになり、ラウンド中に涙を流すこともあったと言います」(ゴルフ記者)
アメリカでの1年目は賞金ランク61位と低迷し、2年目は106位でシード落ち。3年目は下部ツアーにしか出場できなかった。
2016年4月の熊本地震をきっかけに日本ツアー復帰を決意した有村だったが、「かつてのギャラリーは丁寧にファン対応するイ・ボミ(29)や若い選手に乗りかえている」(ツアー関係者)という状況だった。
結果が出ないまま2年が過ぎ、ファンサービスをしたくてもファンが集まらない日々が続いた。