夏休みが始まった羽田空港の国際線ロビーは、蒸し暑い日本を脱出しようとする家族連れで、早朝から混み合っていた。
7月22日午前中、そんな雑踏の中に、学習院女子高等科の同級生たちと並んで、ワインレッドの大きなトランクケースを引く愛子さまの姿があった。エメラルドグリーンのトップスに黒のパンツ、グレーのスニーカー。ひときわ目を引いたのは、きれいに櫛を入れられたボブスタイルだった。
「2日前の終業式のときは、ポニーテールで結んでも肩甲骨まで届くほど長かった髪を、毛先がようやく肩につく短さにカットされ、前髪もパツンと切り揃えられていました。出発の前日にカットされたようです」(皇室記者)
愛子さまは学校の留学プログラムとして、イギリスの名門イートン校で約3週間、夏期研修を受けられる。おひとりで海外に滞在されるのは初めてのことだ。
「愛子さまの訪英は、現地メディアでも報じられ、注目されています。イギリス王室としても、来年5月に“天皇の娘”となられる愛子さまに歓迎ムードが高まっているようです。研修プログラムに支障のない範囲で、エリザベス女王の孫に当たるウイリアム王子・キャサリン妃夫妻、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻から、お茶やお食事のお招きがあるかもしれません。イートン校はそもそも2人の王子の出身校でもありますから。愛子さまが髪を整えられたのも、そうした“孫外交”に備えてのお心遣いだったのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)
愛子さまの今回の留学は、公務ではなく、あくまで学校行事という位置づけだ。
「飛行機はエコノミークラス。男性の侍従はお供せず、60代の東宮女官と20代の出仕の2人だけが付いていきました。とはいえ、2人は皇太子ご夫妻との連絡係というスタンスで、留学中、愛子さまにぴったり張り付くことはなく、宿泊する建物も別になるそうです。ほかの生徒と助け合いながら生活する愛子さまを、適度な距離を置いて見守りながら過ごす予定です」(宮内庁関係者)
愛子さまは、この留学を心待ちにしてこられたようだ。
「英語の勉強に熱心に取り組まれ、家庭教師とだけでなく、皇太子ご夫妻とも英語で日常会話をされることもあったそうです。海外からの賓客とも直接、積極的にコミュニケーションを取ってこられて、準備は万端でしょう」(学習院関係者)