心臓の手術の後、不安から体のあちこちの痛みや不調、不快感などを訴える患者に対して、検査をしてもとくに異常が見つからないというケースがよくあります。そうした場合、西洋医学では処方する薬がないわけですが、漢方薬を出すことはできるし、それで症状が改善する場合もあるのです。
ただし、3か月間飲んでみて効果が実感できなければ、だらだらと飲み続けるのではなく服用を中止したほうがいいでしょう。
●南淵明宏/60歳。昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授。心臓血管外科専門医。1983年、奈良県立医科大学医学部医学科卒業後、湘南鎌倉病院等を経て現職。
※週刊ポスト2018年8月3日号