南北海道大会の決勝に敗れ、春夏連続の甲子園出場が叶わなかった駒大苫小牧高。ヤンキースの田中将大投手を輩出した高校球界屈指の名門として知られる同校が“中国系”になるという情報が駆け巡っている。
発端は、同じ駒大の系列校だった苫小牧駒澤大学が、受験生の減少などを理由に今年度から京都育英館に無償譲渡されたことだった。
京都育英館を設立した育英館は関西語言学院などを運営するほか、中国・瀋陽に東北育才外国語学校を展開。経営陣に中国籍の理事2人が名を連ねることから、無償譲渡が決まった際には「苫小牧駒澤大が中国化する」(産経新聞)といった報道もあった。すでに苫小牧駒澤大は、中国人留学生が同大に進学する前に日本語や文化を学ぶ「留学生別科」を開設し、受け入れ強化を図っている。
その京都育英館が、大学に続き高校も傘下に収めようとしているのではないかと関係者の間で囁かれているのだ。
「話のきっかけは、大学の無償譲渡が決まった後に京都育英館側が『高校のほうも我々にください』と駒大本部に言ったことです。本気かどうかはさておき、可能性がゼロとはいえないだけに気にしている。大学の無償譲渡も、教職員への説明がほとんどないままに進められた経緯があるので、高校まで“中国化”するようなことになれば反発を呼びそうです」
駒大苫小牧高校に尋ねると、「(譲渡は)高校とは全く関係のない話で、聞いたこともありません」(教頭)とのこと。