TV番組「アメトーーク!」の人気企画「高校野球大好き芸人」にはまだ呼ばれたことがないが、“甲子園愛”では誰にも負けないというお笑い芸人・天宮アイル、加藤匠(青春コメディ)が、「消えた名門高校」についてコアな目線から激論を交わした!
天宮:僕は東洋大姫路の出身なんですが(野球部ではない)、甲子園で33勝し、優勝経験もある母校も2011年を最後に遠ざかり、今年は地方大会で初戦敗退。東京でもあれほど強かった帝京が7年も甲子園に出場できていない。この2校は“消えかけた”名門ですよね。
加藤:帝京はちょっと心配です。数年前に、帝京の前田三夫監督がスーパー1年生を主力に抜擢したことがあった。それが2年生でメンバー外になり、何かしらの不祥事があったのではないかと熱心なファンの間で噂になりましたが、その選手は3年生でベンチ入りを果たした。
1995年には、センバツに出場しながら、主将を含む数選手が厳しい練習に耐えきれず、退部したことがありましたよね。当時の前田監督は、それほどまでに一切の妥協を許さなかった。前田監督も選手の能力を惜しむようになったということでなければいいんですが……。まぁ、そんな話が出るのも甲子園から遠ざかっているから。ファンの心配を早く払拭してほしい。
天宮:不祥事で“消えなかった名門”は、青森山田でしょう。2011年末に部員が死亡する暴力事件が起きましたが、部の体制を一新して、2016年春、2017年夏と甲子園に帰ってきた。以前は関西出身者で占められていましたが、イメージ回復のためか、昨年のチームは青森の子ばかり。県外選手というと、敗色濃厚の9回に、“思い出代打”で登場した選手ぐらいだった。