「“ゴルフバカ”とは自分でいうことであり、他人様からいわれることではない」──巨人の前監督・原辰徳氏(60)から、16年前に本誌・週刊ポスト記者が受けた“お叱り”の言葉だ。
怒られた原因は、2002年のキャンプイン直前の〈原・巨人監督はジャンボ尾崎より飛ぶ“ゴルフバカ”〉(同年2月2日号)と題した記事だった。349ヤードを1オンするなど、原氏のゴルフの腕前がプロ級であると報じた記事だったが、タイトルで怒りを買ってしまった。掲載翌週に400勝投手・金田正一氏と原氏の対談取材のためにキャンプ地を訪れた際、開口一番でお叱りがあったのだ。記者はすぐに頭を下げたが、一方で記事に書いた“腕前”は否定されなかった。
それから16年──原氏は7月28日からの阿蘇シニアオープンで“ツアーデビュー”を飾った。
「長年、交流があるファンケルの池森賢二・会長からファンケルクラシック(8月17~19日)への出場の誘いを受けたのがきっかけだといいます。3日間の同大会に先立ち、前哨戦として2日間の日程となる阿蘇の試合に参戦した。
プレーは年齢による衰えを感じさせず、最終日はスタートホールで328ヤードを1オン。フォローの風に乗ったとはいえ、1.5メートルのパットも沈める見事なイーグルだった」(ゴルフ記者)