小室さんを巡ってさまざまな騒動が起きている渦中で、秋篠宮邸に招いたことが知れれば、世間が「秋篠宮ご夫妻は結婚や小室さんに対してどういうスタンスなのか」と関心を強めることは明らかだ。しかし、眞子さまなりの「正論」があり、それゆえに、小室さんと「内密の送別会」を行うことは、紀子さまも認めざるをえなかったのだろう。
◆ロイヤル自身が幸せを掴む時代
世界の王室でも、どんなに高いハードルがあっても、自由恋愛を経ての結婚が主流になりつつある。
「ヘンリー王子とメーガン妃の結婚が取り沙汰されたとき、英国民は、メーガン妃が年上でバツイチであること、アフリカ系アメリカ人を母親に持つアメリカ人であること、親族が自己破産していたり、暴露本の用意をしていたりすることなどを問題視しました。しかし、エリザベス女王がまっさきにメーガン妃に寄り添う態度を見せたことで、国民感情はがらりと変わりました。“メーガンと結婚できなければ王室を出る”とまで宣言したヘンリー王子の決意を、女王自らが支えようとしたのです」(英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん)
眞子さまはイギリスに留学した経験もあり、英王室のオープンな雰囲気も肌で知っているはずだ。もちろんヨーロッパと日本では歴史も伝統も文化も違うし、ロイヤルの事情も違う。しかし日本でも、初めて民間人から皇太子妃を迎え入れた陛下が、長い年月をかけて「開かれた平成皇室」を作り上げられてきた。皇室は時代とかけ離れた存在ではない。眞子さまが“どうして私だけ許されないのか”という思いを募らせることは不自然なことではない。
「ノルウェー王室に嫁いだメッテ=マリット妃はシングルマザーで、子供の父親は麻薬常習者だったので、当初、国民は反対しました。しかし、彼女が会見で涙ながらに真実を語り、“過去は変えられませんが、未来は変えられる”と話したことで、一気に世論が変わりました。
ロイヤルが民間人と結婚しようとして、まったく問題のない人などいるでしょうか。今はロイヤル自身が作戦を練り、理解者を増やし、徐々に国民に受け入れられる努力をし、自ら幸せを掴み取る時代なのかもしれません」(前出・多賀さん)
この結婚の結論が下されるのは、まだまだ先のようだ。
※女性セブン2018年8月23・30日号