ダイハツから新型モデルである「ミラ トコット」が、6月25日より発売開始となりました。メディア向けの試乗会が7月中旬に開催され、小生も説明を聞いてハンドルを握ってきました。
正直なところ、最初は「ミラ トコット」への興味が、ほとんどありませんでした。だって「ミラ トコット」のターゲットは女性。“かわいい”を極めた「ミラ ココア」の後継モデルです。テレビCMだって、吉岡里穂さん演じる大人になった「ちびまる子ちゃん」です。オジサンには、まったく関係のないクルマだと思っていました。
ところが、説明を聞いているうちに、「おや?」と。デザインは「“かわいい”を盛るのではなく、“素”にこだわるシンプルなもの」にと。かわいくないだけではなく、メッキもないので、ギラギラともしていません。変に格好つけてないのが共感を呼びます。
「クラスで一番の美人さんではなく、普通の女子をイメージしています」
とダイハツの人は説明します。納得です。「これなら、オジサンが乗っていてもギリギリ許してくれそうな気がする……」という思いが浮かびます。
クルマの内容を聞けば、けっこう、装備が充実していることに気づきました。歩行者と対車両に作動する自動ブレーキの「スマートアシスト3」を標準装備とし、アクセルとブレーキの踏み間違いでの事故を防止する誤発進抑制機能も付いています。
さらに驚いたのは、SRSサイドエアバッグだけでなくSRSカーテンエアバッグまで標準装備としたこと。前席だけでなく後席にまでシートベルトプリテンショナー機能とシートベルトリマインダーを装備。車庫入れなどのときに大活躍するパノラマモニター&コーナーセンサーまであります。
おいおい、安全装備が満載じゃないの! と、どんどんと心惹かれます。しかも、そんな内容なのに価格は、自動ブレーキ付きでも113万9400円~という手ごろさ。
今どきのクルマとして安全装備を売りにするのは当然でしょうけれど、SRSカーテンエアバッグや後席シートベルトプリテンショナーの標準装備なんて、本気すぎ。素晴らしい!