本格的なお盆休みがスタートし、帰省や旅行で高速道路の渋滞にはまった人は多いだろう。この時期、混んでいる場所や渋滞の長さ、目的地までの所要時間を予測することは難しいが、じつは高速道路の渋滞ばかりを予測する「渋滞予報士」がいるのをご存じだろうか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がその仕事ぶりを紹介する。
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夏の恒例といえば、お盆休みにともなう高速道路の大渋滞でしょう。今年も8月10日(金曜)から19日(日曜日)にかけての1週間強が大渋滞発生時期となります。14日(火)からは早くもUターンラッシュが始まっています。
10kmや20kmどころか50kmにも届こうという、大規模な渋滞も生まれます。しかし、この時期にしか休みが取れないのですから、つらくても、ここで帰省しなければならないという方も多いのでしょう。混んでいるとわかっていながらも、渋滞の高速道路に向かわなければならない方もいるはずです。
そんなときに利用してほしいのが、NEXCOが発表している「渋滞予報」です。どこの路線は、何日の何時から何時まで、どれくらい渋滞するのかを予測したもの。それを使えば、渋滞のひどい時間帯をズラして、高速道路を走ることが可能となります。
そんな便利な渋滞の予測を行っているのが「渋滞予報士」です。
これはNEXCO東日本の社内で使われている愛称であり、実際のところはNEXCO中日本にも同様の部署があって、日々渋滞の予報が行われています。
本来はチームで予測を行っていますが、渋滞の予報をアピールするため、NEXCO東日本では全国からただ一人を渋滞予報士として任命しているのです。
予報は、過去の渋滞データを使って、今年の日程にあわせて渋滞を予測します。大きなイベントの存在やガソリン価格の変動、高速料金体験の変化なども予測に加味されているとか。予測の当たる確率は80%ほど。けっこう確率は高いのではないでしょうか。