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「結婚向きな男」を選んだ39歳女性が離婚して得た教訓

真面目で実直、と思って結婚した夫が、なぜ1000万をつぎ込むことになったのか

 結婚を夢見ながらも、結婚に惑う女性たち。彼女たちは男性に何を求めているのか? せっせと婚活をしながらも、なぜ結婚ができないのか? 婚活女性たちの結婚の「分岐点」をレポートするシリーズ。

* * *
 恋愛と結婚は別もの、とはよく言われる。では「結婚向きの男」とは一体誰なのか? 仕事が安定している、家庭的である、浮気しそうにない、モテない……? 結婚向きの男性、と思って選んだにもかかわらず、現在バツイチ婚活中のミサ(39)の場合を紹介しよう。

■絶対に幸せにする、とはいえません

 営業ウーマンとしてバリバリ働くミサさんは、数ヵ月の別居を経て、晴れてバツイチの身になった。

「一人は淋しいので、現在婚活中です。ただ、自分が好きにならないとダメだと思っています。好きになったら、電撃婚でも、デキ婚でもいい。だから自分からガツガツ行くようにしています」

 自分から好きになる──これは、前回の結婚生活から得た、教訓なのだという。

 32歳のとき、ミサさんは一度目の結婚をした。相手は仕事の取引先の会社員で、3つ年上のMさんだった。実はミサさんには、20代の後半から、職場に大好きな先輩がいた。仕事帰りに飲みにいったり、ゴルフをする間柄ではあったが、男女の仲にはならなかった、というより、なれなかった。2度も告白をしたが、先輩の返事は「オレ、いま好きな子がいる」だったからだ。

「典型的なモテ男で、何人も彼女がいるような人だったけど、私のことは、たんなる職場の後輩としか見てなかったんだと思います。でも、やさしいから、なかなか諦められなくて……。さすがに、2度目に告白して撃沈したときに、いい加減、目を覚まさなくちゃと」

 その頃知り合ったのが元夫のMさんだ。彼女いない暦10年というMさんは、目が細くてぽっちゃり体型で、職場や友人の間ではゆるキャラのような存在だった。仕事は技術職で、派手さはない代わりに堅実。がっちり貯金してると噂だった。プライベートでは、ゴルフやスキーに手を出すものの、どんくさく、先輩にも後輩にもいじられていた。

 普段のミサさんなら「視野に入らなかった」はずだが、Mさんの会社には、Mさんの婚活を応援する“おせっかい”が多く、ミサさんとMさんを交えた飲み会がしばしば企画された。Mさんが、明朗快活なミサさんに一目惚れをしたからだ。

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