あまりに突然の“入院発表”に、球界関係者だけでなく日本中に心配が広がった。しかもその発表によれば“回復”したはずのミスターのその後の様子は、なぜか伝わってこない。家族、愛弟子、読売巨人軍……ミスターを取り巻く周囲の状況にも異変が見て取れる。何が起きているのか──。
◆「回復コメント」に漂う違和感
都内にある大学病院の上層階の一室に、今も“ミスター”こと長嶋茂雄氏(82)の姿はある。入院生活は、すでに1か月超──。
長嶋氏が最初に体調の異変を訴えたのは、7月上旬のことだった。
「毎年7月、長嶋さんは北海道千歳市で行なわれる男子ゴルフツアー『長嶋茂雄招待セガサミーカップ』に足を運んでいました。最終日に会場を訪れて選手を激励し、表彰式に出席するのが恒例でしたが、今年は夏風邪を理由に欠席しました。同月、東京ドームで開催された都市対抗野球で快進撃を見せたセガサミーの応援にも姿を見せなかったことで、体調不安が囁かれるようになった。
プロ野球観戦も、5月には東京ドームでの巨人戦に3度も足を運んだのに、6月8日の交流戦(対西武)を最後に、観戦する様子が報じられなくなった」(スポーツ紙記者)