“強いタイガー”が戻ってきた。ゴルフの全米プロ選手権で、最終日(現地時間12日)に首位と4打差の6位でスタートしたタイガー・ウッズ(42)は「64」でラウンドし、2位に食い込んだ。赤いウェアに黒のパンツというお馴染みの“勝負服”で、往年のタイガー・チャージを彷彿させる猛追を見せ、ギャラリーは沸きに沸いた。
「“新生・タイガー”のゴルフが完成に近づきつつある。40代の肉体に適した、負担の少ないフォームが自分のものになってきた印象を受けます。年内に復活優勝があるかもしれない」(プロゴルファー・沼沢聖一氏)
2009年11月に発覚した不倫スキャンダルをきっかけにツアーの長期欠場に追い込まれ、復帰後も腰の故障などに苦しんだウッズ。一時は世界ランク1199位(昨年11月)まで沈んだが、今年は全英オープン6位に続いて、全米プロ2位と、メジャー大会で優勝争いに絡むプレーを続け、全米プロ後には世界ランクも26位まで戻ってきた。
ここまでの道のりは苦難の連続だった。
「離婚、セックス依存症に加え、薬物使用疑惑などゴルフ以外の話題でマスコミを賑わせ続けてきました。とくにセックス依存症については、専門家のカウンセリングを受けて克服したとされていますが、他の依存症と同様、“完治のない病気”といわれるだけに、ここでまた女性問題に引っ張られることはないか、心配する関係者もいる」(ゴルフ担当記者)