国内

プレイバック平成二年 勝新逮捕、オヤジギャル、三高、3K

勝新太郎さん逮捕や日本人初宇宙飛行などがあった平成二年

 平成二年。年初から国内では新たな試みが次々と実施された。1月8日、全国の職安(公共職業安定所)を明るいイメージに変えようと『ハローワーク』に改称。13日からは第1回大学入試センター試験の実施。出願者数は43万人を超えた。2月には日本気象協会が「スギ花粉情報」の予報をスタートさせた。過去10年間のデータをもとに、飛散状況を4段階で予報。4月からは東洋初の大国際園芸博覧会『国際花と緑の博覧会』が大阪で開幕。

 芸能界では1月16日に俳優の勝新太郎(1997年逝去)がハワイ・ホノルル国際空港(現・ダニエル・K・イノウエ国際空港)にてコカイン所持の容疑で逮捕される。その後、会見での「もうパンツははかない」の迷言も話題となった。

 災害では、長崎・雲仙普賢岳が噴火。その後も活発な活動を続け、翌年6月3日、噴火開始後最大規模の火砕流が発生。死者・行方不明者43人の被害をもたらした。

 海外の動きでは、8月2日、イラクがクウェートを侵攻。翌年1月に始まる湾岸戦争のきっかけとなる。明るい話題では、TBS記者・秋山豊寛さんが挑んだ日本人初の宇宙飛行。ソ連ソユーズTM号からの宇宙体験中継を果たし、無事帰国。12月は競馬界に多くの女性ファンを集めたオグリキャップが有馬記念で優勝。優終の美を飾った。

 お茶の間を沸かせたのがアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)。最高視聴率が39.3%を記録し、エンディングテーマ『おどるポンポコリン』も累計190万枚の大ヒット。

 ヒット商品には、マイコンに各種センサーを搭載させた「ファジー家電」が各家電メーカーから発売され、「ファジィ」という言葉が流行。「オヤジギャル」「成田離婚」「三高」「3K」「人面魚」等も流行語に。

■平成二年の主な出来事

1月16日 俳優・勝新太動がハワイ・ホノルル国際空港でコカイン所持容疑で逮捕
2月26日 東証平均株価がブラックマンデー以来の1569円安。バブル経済崩壊
5月21日 藤山寛美が死去(享年60)
6月10日 ペルーの大統領選でフジモリ前国立農科大学長が初当選
6月29日 礼宮さまと紀子さまが結婚
8月2日 イラク軍がクウェートに侵攻・制圧。湾岸危機発生
11月12日 即位礼正殿の儀で天皇即位宣言
11月17日 長崎・雲仙普賢岳が約200年ぶりに噴火活動
12月2日 秋山豊寛氏が日本人初宇宙飛行
12月23日 オグリキャップが有馬記念で優勝し、引退

※女性セブン2018年9月6日号

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン