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弘兼憲史氏が語る ボランティア活動で守るべき3つの取組み

”スーパーボランティア”のようにはいかないが…

 リタイア後の時間を使って、私にも何かできるんじゃないか──ヘルメット姿で快活に笑うスーパーボランティア・尾畠春夫さん(78)の姿に、自分を重ね合わせた人も多かったかもしれない。だが、そうやすやすといかないからこそ“スーパー”なのである。

 実際、ボランティアとして被災地などに行っても、年齢から足手まといになるのではと不安になったり、現場でオロオロするばかり、といった失敗談も多い。

 では、上手なボランティアの始め方はあるのか。東京ボランティア・市民活動センター副所長の長谷部俊介氏が言う。

「ボランティアと聞くと被災地などでの活動を思い浮かべますが、心がけていただきたいのは、“無理のない範囲で”ということ。特に定年後世代ですと、体力の問題があります」

 まずは地域のボランティアセンターなどに足を運んだり、ホームページなどからどんなボランティアがあるのか知ることから始める。

「人と話すのが好きとか、手先を使って物作りをするのが得意とか、興味のある分野を見つけるのも手です。現役時代にパソコンを使っていたなら、高齢者向けのパソコン教室の講師をしたり、英語を使う仕事の経験を生かして訪日観光客の案内をしたりと、技能を生かせるものを選んでもいいでしょう」(同前)

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