美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が世の中の様々な話題に、思いのままに提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回はヒアルロン酸注射の最新事情についてお話をうかがいました。
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──ヒアルロン酸注入のプチ整形はかなり定着してきたように思いますが、最近では若々しく見せるために、頬に注入するケースも増えているようですね。
高須:頬がこけているとやっぱり年老いて見えるからね。ほうれい線を消すためにヒアルロン酸を入れるのと同じで、張りのある頬にするために入れる人は確かに多い。基本的にはほうれい線を消すのとセットで頬に注入するパターンが多いと思うよ。
でも、ほかの病院でヒアルロン酸を入れすぎちゃって、ブルドッグみたいになった患者さんが、高須クリニックに来て元に戻すというケースも多いね。
──元に戻せるものなんですか?
高須:ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)を注射すれば、ヒアルロン酸を分解してくれるからね。比較的簡単に元に戻すことができる。凸凹ができちゃったりして、形がどうも気に入らないという時なんかでも、有効な施術だね。
不景気だからなのか分からないけど、新たに開業してプチ整形をやる美容外科医が増えているんだよ。そんなに技術もないところが多いからか、あまり思うような仕上がりにならないこともある。ヒアルロン酸注射は1本いくらで打つから、中には儲けたいがために何本もヒアルロン酸を打つお医者さんもいるみたいだね。そうやってヒアルロン酸を打ちすぎてパンパンに膨れすぎちゃった患者さんが、高須クリニックでヒアルロン酸分解酵素を打つことがある。こちらは美容外科のエキスパートだから、もちろん完璧に仕上げますよ。患者さんにも、みなさんすごく満足していただいているね。
──女性芸能人でもヒアルロン酸を打つ人が多いといいますが、トレンドのようなものはあるんでしょうか?
高須:ちょっと前は打ちすぎで映画の『アバター』みたいになっちゃう人も多かったけど、最近はナチュラル志向になっているね。極端なアヒル口とか、大きすぎる涙袋みたいなものは減っていると思うね。ぼくとしては嬉しい傾向だよ。だって、極端なアヒル口と涙袋は嫌いなんだもん(笑い)。
結局、トレンドに乗りすぎちゃうのは、あまり良くないと思うね。流行なんて絶対に過ぎ去るものなんだから、すぐに時代遅れになっちゃうわけだよ。長い目で見たら絶対にナチュラルなほうがいい。
世の中の考え方も変わってきてるんだろうね。ファッションだって、昔は高価なヴィトンなんかがステータスで、それこそ一点豪華主義みたいな感じで、高いバッグを持っている人が多かった。でも、今だったらセレブがユニクロを着ていたってオシャレになる時代なんだよ。美容整形だってそう。極端なアヒル口や涙袋ではなくて、ちゃんと自分にあった美しさを求めるようになってきている。「とにかく鼻にヒアルロン酸をたくさん打ってください!」みたいな患者さんも減ってきているもんね。日本人の美に対する意識がどんどん高くなってきているんじゃないかな。
──ちなみに、院長がいちばん多くヒアルロン酸を打った部位はどこなんですか?