安否確認した後はどうか。LINEなどSNSが災害に強い連絡手段であることが、東日本大震災の際に話題になったが、江夏氏はこう注意を促す。
「仮に高齢の親がスマホでLINEなどを使えても、あまり頼りにしないほうがいい。スマホのバッテリーが切れた時に充電手段を探らず、そのままにしてしまって連絡が途切れるケースが少なくありません」
そんな局面で離れて住む親の安否を確認するのに頼りになるのは“アナログのネットワーク”だという。
「里帰りなどをした際に、実家近くの住人に知り合いを作っておく。そうすると、離れて住む両親との間をつなぐ“中継地点”になってもらえる。そうやって人伝で安全確認や連絡をとる方法が、過去の災害で機能していました」(同前)
※週刊ポスト2018年9月7日号