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メシがマズい、珈琲が薄い… 死に至る「嗅覚障害」の恐怖

「味がないなぁ」と感じたらすぐに病院へ

 ちょっとした鼻づまりかと思って放置していたら、実はそれが重大疾患の兆候だった──加齢とともに忍び寄る、そんな“サイレントキラー”の存在が明らかになってきた。

 妻を亡くして一人暮らしの70代男性は、2か月ほど前から大好きなコーヒーを飲む時に、違和感を覚えるようになった。

「あれ、コーヒーってこんなに香りがしないものだったっけ……」

 気のせいかと思っていたある日、様子を見に来てくれた40代の娘と久しぶりに食卓を囲んだ時、「ちょっとお父さん! この卵、腐ってるよ!」と叱られた。そこでようやく自らの嗅覚の異変に気づいた。

「普段から冷蔵庫の中の食材が腐りかけていても、気づかずに使っていたようです。娘に注意されて、いつの間にか鼻が悪くなっていたことを自覚しました。このまま食べ続けていたら……と思うと恐ろしくなりました」

 そんな症状はたんなる鼻づまりではなく、放置していると死に至る危険な「嗅覚障害」の可能性がある。そのリスクを知るにはまず、匂いを感じるメカニズムを理解する必要がある。

 空気中に含まれる「匂いの分子」は、鼻腔内に入った後、鼻腔の天井部分にある「嗅粘膜」に付着する。その刺激によって発生した電気信号が脳に伝達されて、どんな匂いかが認識される。

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