類い希なる味覚を持つ、一流料理人たち。そんなシェフ行きつけの「ラーメンの名店」を教えてもらった。「中華の鉄人」として知られる『赤坂 四川飯店』の陳建一シェフが推薦するのは、東京・都立大学にある『らーめん亭』のもやしそばだ。
一杯に使うもやしの量は、なんと300グラム。中華鍋でシャキッと素早く炒められたもやし、ストレートの細麺の1本1本に、干し椎茸の戻し汁や胡麻油などが入る熱々のあんが絡む。さらに鶏ガラと豚骨で作る清湯スープを纏い、口の中で様々な食感と旨みが共演する。喉越しに感じるピリッとした辛みの正体は、隠し味の豆板醤。陳建一シェフをはじめ、お好みで特製ラー油や胡椒を加えて楽しむ客も多い。
名物の鶏モモ肉の唐揚げもジューシーで美味しく、大人気。トッピング用に1個(200円)から注文できるのが嬉しい。陳建一氏が語る。
「初めて訪れたのは30歳頃。以来、一家でファンです。特にこの店のもやしそば、大好きなんです。麺の細さと濃い目の醤油味が僕の好みで、もやしがシャキシャキ! あんかけのとろみがしっかりしているのもいい。この店主にしか作れない“世界のもやしそば”です」
◆らーめん亭
・住所/東京都目黒区柿の木坂1-30-9
・営業時間/月~金:11時半~13時半、18時半~24時。日・祝:18時半~24時
・定休日/土曜日
※週刊ポスト2018年9月14日号