脚本家の橋田壽賀子氏(93)や漫才師の内海桂子氏(95)など、「大の肉好き」を公言する長寿者は多い。225万部を突破した『思考の整理学』の著者で、お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏(94)もこう話す。
「体力が衰えてくるとやはり魚や野菜でなく肉がいい。昔は『肉を食べると血圧が上がるから、年寄りは食べるな』なんて言われてきたけど、今では『栄養があるからどんどん食べろ』と言われます。私は鶏や豚より、断然牛が好きです」
青汁で知られるキューサイが2015年9月に100歳以上の長寿者100人に行なった調査でも、男性部門の好きな食べ物は「お米」に並んで「肉」が堂々トップ。
ただし「肉」と言っても、何でもいいわけではない。栄養に詳しい日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三医師が指摘する。
「牛、豚、鶏などの種類だけでなく、産地や育てられ方によって栄養に違いが出てくる。どの肉をどう食べるかが健康に大きく影響するのです」
◆栄養が足りない
では、“最強の肉”は何か。前出の外山氏のように「やっぱり肉は牛」という意見は多い。