今季のセ・リーグは序盤戦から広島の独走で1強5弱の様相。それゆえ、ここにきて、“広島以外はどの監督のクビも危ない”との情報が漏れてくるようになった。続投は既定路線と見られてきた中日・森繁和監督(63)もそうだ。
チームの再建を託され就任して2年目。7月に行なわれたオーナー会議に出席した白井文吾オーナー(90)も報道陣に「森監督の手腕は信頼している。外国人補強にも無駄がないし、進退に関する話もあがってこない」と太鼓判を押していた。
それが9月3日に突然、スポーツ報知が「森監督 今季限りで退任も」とスッパ抜き、昨年の就任時に3年契約を結んでいたと思われていたのが「初年度から単年契約だったことが判明した」と報じたのだ。
「チームは53勝69敗2分けでリーグ最下位(9月5日終了時点、以下同)。CSへの出場も難しくなり、球団や中日新聞本社へのクレーム電話が急増した。中日新聞は販売店の発言力が強く、販売現場からもチームの低迷への反発の声があがっている。
そうしたなかで、特に岐阜で中日新聞との販売競争を激化させている読売新聞の系列であるスポーツ報知が“森監督解任”と書き立て、ライバル社内の騒動を煽り立てる構図になっているのです」(放送関係者)
すでに複数の“次期監督候補”の名前が関係者の間で取り沙汰されている。
「中日OBの間には生え抜きを望む声は大きく、名球会メンバーでもある立浪和義(49)待望論が根強い。ただ、白井オーナーの考えは違うようだ」(球団関係者)