芸能

『ぎぼむす』に日テレ近くの『PLAZA』が突然、登場した事情

『PLAZA』が登場、いったいなぜ?(公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、話題のドラマ『義母と娘のブルース』に突然、登場したあの店について。

 * * *
 連続してドラマでクリーンヒットを飛ばし続けているTBS。近年は『カルテット』や『逃げるは恥だが役に立つ』のように、回を重ねるごとに口コミで評判が高まり、視聴率も右肩上がりとなり、結果、社会現象になるというパターンが目立つ。

 いよいよ最終章に入る『義母と娘のブルース』もまさにそのパターン。バリバリと音がするような超キャリアウーマンだった亜希子(綾瀬はるか)が子持ちのサラリーマン、良一(竹野内豊)と結婚し、良一の娘、みゆき(横溝菜帆/上白石萌歌)の義母として奮闘する物語だ。

 良一の死後、働きには出ず、貯蓄を切り崩しながら、足りない分をデイトレードで稼いでいた亜希子。だが、娘のみゆきに「楽に稼ぐ方法がある」と勘違いさせていたことを知り、廃れていた街のパン屋『ベーカリー麦田』の再生を決意し、これまで培ったキャリアを活かしながら、奮闘している様子が直近の2話では描かれていた。

 亜希子はまだ高校3年生のみゆきにも「ブレストしましょう」と提案し、みゆきはクラスメイトのユナ(水谷果穂)や、幼なじみの大樹(井之脇海)らとも協力しあいながら、若者目線のアイディアを提案。それが煮詰まっていた亜希子のブレークスルーになったのだ。

 4日オンエアの8話で、みゆきが提案したのは「行くのが楽しくなるような」「そこに行ったら、いいことがあるような」店。

 その後のシーンで、みゆきがユナといたのは『PLAZA汐留シオサイト店』。ライバル局の日本テレビのおひざ元にあるバラエティーストアだ。

「ソニプラ」と言ったほうが、通りがいい世代もまだ多いだろう。『PLAZA』は、その昔、銀座のソニービルの地下を旗艦店として、各地で展開していた旧『SONY PLAZA』である。

 日本ではまだ珍しかった輸入菓子やキャラクターグッズ、外資系化粧品会社のコスメなどを取りそろえていた“ソニプラ”は、都内の私立高校に通う女子生徒や都心のオフィスに努めるOLたちの“寄り道先”として。若い女性向け情報番組の“ロケ地”としてもよく知られていたものだ。

 さて、なぜ唐突に“ぎぼむす”内に『PLAZA』が出てきたのか。TBSラジオに勤める知人のキャリアウーマンが『PLAZA』に出向していたことを知っていた私は、そのなんとも奥ゆかしい“宣伝”に思わず微笑んでしまった。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン