中国共産党に関する様々な秘密を握っており、“中国共産党が恐れる男”として知られる郭文貴氏は、現在米ニューヨークに身を寄せる。どうしても話したいことがある──。そう切り出し、郭文貴氏が語ったのは、フランスで報告された大手航空グループ会長の不審死だった。表向きは事故。だが郭氏いわく、その社長は中国の何者かに暗殺されたのだという。今回も郭氏の「爆料」(暴露)は留まるところを知らない。
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日本のみなさんこんにちは。私が郭文貴だ。今回は米中貿易戦争について語りたいのだが、その前にある衝撃的な事件の実態を暴露したい。これは中国共産党と、憎き盗国賊(ダオグオゼイ)どもの醜悪な本質をご理解いただくうえで極めて象徴的な出来事なのである。
今年7月3日、フランス南部のプロヴァンスにおいて中国の民営大手航空グループ・海航集団(HNA)の創業者で会長でもある王健が死亡した。公式には、教会で写真撮影をしようとした際に高所から足を滑らせて死んだことになっているが、その実態は暗殺だ。
私は現場に調査チームを派遣した。事件処理をおこなった現地警察官や消防署員、王の死の目撃者らに直接取材して、すでに多くの情報を入手している。ある教会関係者は、1人の人間が王を羽交い締めにして口と首を押さえ、もう1人は足を押さえていたと証言している。王はこうして殺害されたのだ。