美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が世の中の様々な話題に、思いのままに提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。パワハラを告発した体操の宮川紗江選手へのスポンサー就任についてお話をうかがいました。
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──近ごろは、アマチュアスポーツ界でのパワハラ騒動が話題になっています。そんな中、高須院長は体操の宮川紗江選手の新たなスポンサーとなりましたね。
高須:輝かしい未来が待っている才能豊かな若い選手が練習できなくなるのは、あまりにも悲しいことだからね。僕は将来がある若者の味方。若者たちが輝くためなら、喜んでサポートするよ。
──ツイッターにアップされていた、宮川選手との笑顔の2ショットも印象的でした。
高須:10代の女の子がパワハラを告発するなんてことはそう簡単ではない。それだけ強い意志を持ったお嬢さんなんだよ。辛いこともたくさんあるだろうに、かわいらしい笑顔を見せてくれて、本当に感動したね。
──体操協会の塚原千恵子女子強化本部長のパワハラ、引き抜き未遂があった一方で、速見佑斗コーチが宮川選手にビンタする映像なども公開され、騒動は複雑化している印象もあります。
高須:もちろん暴力はいけないよ。それでスポーツ選手の技術が向上するとは思えない。でも、速見さんは謝罪したじゃないか。体罰で選手は育たないということをしっかり認めて、前に進もうとしている。だから、宮川選手が望むのであれば速見コーチのもとでまた練習を再開すればいいと思う。僕ができるのはスポンサーになって、選手が自分が求める環境の中で練習を積めるようにすること。周囲の大人たちの利害なんか関係なく、ただただスポーツに打ち込める環境に身を置いてほしい。そのためなら、なんだってサポートするよ。
それにビンタ映像は3年も前のものだっていうじゃないか。それがここにきて公開されるというのもおかしな話だ。それはもう速見コーチを追い込もうとしているだけのことであって、僕には理解しかねる行為だよ。人間というものは、ちゃんと反省できる生き物だからね。宮川選手の将来を第一に思って謝罪した速見コーチは本当に立派だ。
──今回、宮川選手のスポンサーになるにあたって、体操協会ともお話をなさったんですよね。
高須:そう。個人的なスポンサーになるにしても、事前に協会からOKをもらわないといけないルールになっているからね。僕は思い立ったらすぐ行動するように見えるかもしれないけど、実はスタンドプレーはやらないんだ。しっかり筋を通す。僕が先走って宮川選手に迷惑をかけたら全く意味がない。僕は意外と常識人なんだよ(笑い)。
──しかし、一部からはなぜだか今回の高須院長の行動を批判する声もあるようですね。