続くプラスチック加工は、タイラにとってはお手のもの。アロマを吸水させるフィルターとカバーを作る工程では、次々とアイディアが生まれた。フィルターは取り外しが可能で、気分によって香りを交換することもできる。カバーを被せてフィルターを固定するが、開閉できるようゲルで接着することにした。今まで培ってきた加工技術がここで生かされた。
カバーは薄いため、単語帳から取り外し、しおりやキーホルダーとしても活用できる。かくして出来上がった『FLAROMA』は1個1500円と、単語帳としては高価だが、アロマ好きの女性などには価値を見出す人は多い。また、受験生の親や祖父母からの応援ギフトとしての需要も見込まれている。
実はこの商品、埼玉縣信の「さいしんコラボ産学官」の上位大会では惜しくも入賞は逃したが、今年8月に市場に出回ったばかり。受験シーズンに向け、これから注目度が上がることは間違いない。
※女性セブン2018年9月27日号