憲政史上初となる天皇の譲位によって、皇室には前例のない数々の変化が訪れる。そのなかでも、とりわけ大きく変わると考えられるのが、天皇家の「お金」である。本誌・週刊ポストの情報公開請求によって得られた356ページにもおよぶ膨大な量の開示資料から、その一端が垣間見えてきた。
皇室には「4つの財布」がある。天皇と内廷皇族(皇后、皇太子、雅子妃、愛子内親王)のプライベートな費用の「内廷費」。それ以外の皇族に支出されるこちらもプライベート用の「皇族費」。公務を始めとした公的な活動に使われる「宮廷費」。そして、宮内庁職員の人件費や物品費などの「宮内庁費」だ。特に先の3つを合わせて「皇室費」と呼ぶ。
ここでは、宮家皇族の私的な生活費である「皇族費」の使い道を見てみる。皇族費は内廷費と違って皇族1人ごとに金額が決まっており、秋篠宮は3050万円、紀子妃はその半額など、一家5人で6710万円が支給されている。非課税の御手元金だ。
佳子さまが国際基督教大学入学後の合宿で着ていたアメリカンイーグルのタンクトップ(2990円)も皇族費で買ったものだろう。
秋篠宮家にとっては大きな出費の予定もある。2年後に延期されている眞子さまと小室圭さんの結婚式だ。当初予定された会場は帝国ホテル。もちろん私的な行事であるため、小室さんと折半しても数百万円はかかるであろう費用は、皇族費から支払う。
現在お茶の水女子大学附属小学校に通う悠仁親王の学費も皇族費から支払われている。