「巨人ではリーグ優勝が当たり前、日本一になって初めて褒められる。高橋監督はもう一度、野球とは何かを勉強し直した方がいい。監督1年目のオフに私の経験をもとに直接アドバイスもしたが、全くやろうとしない。岡本をスラッガーに育てたというが、若手を何人成長させようと、巨人では優勝をしないと意味がありません」
V9時代、長嶋茂雄氏と三遊間を組んだ黒江透修(ゆきのぶ)氏(79)も顔をしかめた。
「続投なんて、球団が何を考えているのかわからないよ。今の巨人には作戦も何もないじゃないか。サインだってバントぐらい。そんな野球で勝てるわけがない。若手が成長したというけど、中堅以上の選手が働かないから、若手を使うしかなかっただけですよ」
巨人の第61代4番・広澤克実氏(56)も交代を進言。それは高橋監督の「次のチャンス」のためだという。
「野球の技術は試合でしか覚えられないが、マネジメントはユニフォームを脱いでから学ぶことが多い。監督にはデータや相性といった経験の他に、根拠のない勝負勘が必要で、それが高橋監督に最も足りない。それを養うためにも、一度客観的に野球を見たほうがいい。若いんだから再登板のチャンスはある」
※週刊ポスト2018年10月5日号